開館20周年記念特別展
近代日本画の巨匠展
〜東の大観・西の栖鳳を中心に〜
平成20年8月23日(土)〜10月13日(月)
明治以降近代日本画は、東京を中心とした横山大観・菱田春草・木村武山らの日本美術院と、竹内栖鳳を領袖とした京都画壇の二大勢力が重層的に展開していきます。 大観らは明治30年代に入ると、線を描かず色面のみの絵画、いわゆる朦朧体の技法を追求し光や空気を表現する試みをはじめました。大観らがこのように新たな挑戦をしていた頃、京都ではすでに栖鳳が西洋絵画を追求し天才的といえる筆技で大気から動物の毛描きまで西洋リアリズムを確実に消化していきました。 主題的には大観らが師・岡倉天心の理念に影響を受けた創作的なモチーフを描いていったのに対して、栖鳳らは伝統的主題を追求していきます。 今回の展覧会では近代日本画史に残る横山大観と竹内栖鳳の二大巨匠の名品を中心に、東京美術学校設立に影響を与えた狩野芳崖・橋本雅邦ら、更に大観に続く今村紫紅・奥村土牛などの作品、また京都画壇に連なる岸竹堂・川端玉章・西村五雲・小野竹喬・山口華楊らの作品を展示します。
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新収蔵作品 初出品 竹内栖鳳「松魚」昭和前期 展示期間:9月23日(火)〜10月13日(月) |
■開催概要
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■関連事業 申込終了 講演会「〜文化財修理の最前線〜 装こう師の目で見る書画の保存」
日 時/2008年9月20日(土) 午後2時〜 定 員/先着20名 (中学生以上) *事前申込制 参加料/無料(「近代日本画の巨匠展」鑑賞には入館料が必要です。)
定員に達しましたので申込を終了させていただきました。ご了承ください。
■展覧会の見どころ 横山大観と竹内栖鳳の二大巨匠の名品を中心に展示します。 横山大観の作品は、前期展示・後期展示合わせ9点展示予定です。 竹内栖鳳の作品は、前期展示・後期展示合わせ16点展示予定です。
その他主要出品作家
狩野芳崖、橋本雅邦、西郷孤月、木村武山、冨田溪仙、今村紫紅、前田青邨、堅山南風、奥村土牛 川端玉章、岸竹堂、今尾景年、上村松園、西村五雲、小野竹喬、金島桂華、梥本一洋、梶原緋佐子、 山口華楊 他
作品総数は76点です。(会期中に一部展示替えを予定しています。) その内、静岡県内初出品の作品が48点あります。
また、特別展示として 奈良県立美術館所蔵 の近代絵画の名品5点を展示します。
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