浜松ゆかりの作家たち−平野美術館コレクションを中心に−
平成17年(2005) 10月8日(土)〜12月18日(日)
− 特別展示 「聖母マリアの画家 佐々木松次郎」−
聖母マリアの微笑で癒しの時を・・・ 館蔵品展「浜松ゆかりの作家たち」の特別展示といたしまして、故佐々木松次郎のご子息である佐々木忠夫氏のご協力のもと、佐々木松次郎の絵画世界を併せてご紹介いたします。 松次郎の絵画世界は、日本的なキリスト教美術の追求から始まります。常に、「多くの家庭に宗教画を…特に聖母マリアの美しさを…」、「日本的なキリスト美術のスタイルとはどのようなものか?」を制作目的としてさまざまな作品を創り上げ、美しく純粋な心を表現し続けていきました。松次郎の作品は、「聖母マリアの画家」と言われているように、慈愛に満ちた聖母子像をモチーフとしたものが多く、落ち着いた色調に柔らかなタッチでマリアの惜しみない愛情を見るものに感じさせます。 ぜひこの機会に、画家であり、教育者であり、宗教家であった佐々木松次郎の優しさあふれる絵画世界をご堪能下さい。 |
「七草の聖母」1972年 |
佐々木松次郎(ささきまつじろう) 1897−1973
1897年浜松市元城町に生まれ、カトリックの洗礼を受ける。1916年静岡県立浜松中学校(現浜松北高校)を卒業。東京の岡田三郎助のデッサン塾を経て、1917年東京美術学校西洋画科に入学(1922年卒業)。1921年第3回文部省帝国美術院展入選。1924年静岡県西遠女子学園教諭となる。1930年カトリック美術協会結成。現静岡大学教育学部、現興誠学園高等学校、現笹田学園デザインテクノロジー専門学校講師も兼任。1961年静岡県教育功労者となる。1972年キリスト教美術協会を結成。1973年静岡県西遠女子学園を退職。1973年逝去、享年75歳。
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