特別展 金・銀・銅をデザインする
大須賀喬・選父子展
会期:平成16年(2004)3月6日(土)〜4月18日(日) −終了しました−
大正から昭和にかけて日本の工芸界は、昭和2年帝展に工芸部門が設置されるなど、大きな変革期を迎えました。若手の工芸家の間では、技術一辺倒ではなく工芸の本質を見極めようとする意欲的な活動が見られるようになり、特にその牽引力となったのは金工作家たちでした。
香川県出身の彫金家・大須賀喬(1901〜1987)は、東京美術学校卒業後、そのような活動の一つ、金工家集団「工人社」の創立メンバーとなりました。喬は生涯を通じて、日々のスケッチから生まれる、昆虫や植物をモチーフに作品を作り続けました。そして金属という無機質な素材を用いながらも、動的で柔軟なイメージあふれる作風で、帝展・日展を中心に活躍しました。
一方、喬の息子・選(1931〜)は、日本金工制作協会を設立し、主に日展で活躍、自由な創作活動を目指しながら、近年「技法」というものを再認識し、現在は日本伝統工芸展などで活動しています。
本展では父子の代表作約100点を展示、二代にわたって継承される金工の伝統技術と、それぞれの目指す造形世界を紹介します。
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■開催概要
協賛 スズキ株式会社 お問合せ 財団法人平野美術館 TEL.053-474-0811
■関連事業 フロアーレクチャー
講師/大須賀選氏(日本工芸会正会員)
ワークショップ『シルバーでペンダントを作ろう』
講 師/大須賀選氏(日本工芸会正会員)
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