企画展 大正・昭和の絵画
-日本画を中心に-
平成19年(2007)8月18日(土)〜10月21日(日) 〜終了しました〜
大正から昭和にかけての絵画の流れを端的に述べれば「日本画」「洋画」という概念が確立し、個性あふれる才能ある作家が多く現れたことにあります。江戸時代の絵画が、「大和絵」と「漢画」のせめぎ合いの中から重層性を確立したように、大正・昭和の作家は「東洋」と「西洋」に向けられた二つの視点で、また伝統の継承と破壊という矛盾した創作姿勢で独自の絵画様式を確立していきます。
今回の展示作品の中から主要な作品を概観すると、大正・昭和の絵画の特徴が浮かび上がってきます。それまでにはなかった構図や色合いで、未来の展開を予見させる作品をご覧いただければ絵画のもつ可能性の大きさにお気付きになることと思います。 また今回の展覧会では、掛川市二の丸美術館様のご厚意で、速水御舟「赤城路の巻」1916(大正5年)、山村耕花「宋三彩劃花壺(壺三題の内)」1922(大正11年)再興日本美術院展出品、岸田劉生「生果競甘」1926(大正15年)の大正期の名作3点を展示させていただく運びとなりました。ぜひこの機会に、大正・昭和に花開いた多様な絵画の世界に触れていただければ幸いです。 |
野島青茲「農村風景」昭和16年
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■開催概要
会期 平成19年(2007)8月18日(土)〜10月21日(日)
開館時間 午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで)
休館日 月曜日(*月曜日が祝日の場合は開館、翌日休館)
観覧料 一般500円/中・高校生300円/小学生200円
(20名以上の団体のお客様は2割引となります) ※土日は小中学生の方無料となります
交通 ◎バス利用→JR東海道線・浜松駅より
JR浜松駅北口を出て、遠州鉄道バス乗り場(12番乗り場)から
[内野台行]乗車[元浜町]下車 (約8分)
◎車利用→浜松駅よりタクシーで5分
東名浜松IC、または浜松西ICから約30分 二俣街道沿い
主催 財団法人平野美術館
後援 浜松市
お問合せ 財団法人平野美術館 〒430-0942浜松市中区元浜町166番地 TEL.053-474-0811
■展覧会の見どころ
大正・昭和を彩った絵画を、日本画を中心に約45点展示いたします。
※一部、洋画や版画も展示予定です
※9月19日(水)より、一部の作品を展示替えします。詳細は下記の展示期間をご覧ください。
<特別出品作品>
作者 | 作品名 | 制作年/所蔵先 | 展示期間 |
速水御舟 | 「赤城路の巻」 | 大正5年/掛川市二の丸美術館蔵 | 8月18日(土)〜9月17日(日) |
山村耕花 | 「宋三彩劃花壺(壺三題の内)」 | 大正11年再興日本美術院展出品作/掛川市二の丸美術館蔵 | 8月18日(土)〜9月17日(日) |
岸田劉生 | 「生果競甘」 | 大正15年/掛川市二の丸美術館蔵 | 9月19日(水)〜10月21日(日) |
* 日本画
作者 | 作品名 | 制作年 | 展示期間 |
小野竹喬 | 「海辺之初夏」 | 大正7年頃 |
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横山大観 | 「緑陰閑話」 | 大正8年 | ■ |
■ | 「秋風」 | 昭和9年頃 |
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前田青邨 | 「稚児文殊」 | 大正後期 | 8月18日(土)〜9月17日(日) |
竹内栖鳳 | 「宇佐支」 | 昭和2年頃 | ■ |
■ | 「夏景富嶽」 |
■ | ■ |
田中一村 | 「石榴の花」 | 昭和3年 | ■ |
門井掬水 | 「秋の山路」 | 昭和12年頃 | 9月19日(水)〜10月21日(日) |
橋本関雪 | 「秋江魚艇図」 | ■ | ■ |
野島青茲 | 「農村風景」 | 昭和16年 | ■ |
■ | 「双婉」 | 昭和36年頃 | ■ |
■ | 「初夏」 | 昭和45年 | ■ |
伊東深水 | 「蛍狩」 | 昭和16年 | 9月19日(水)〜10月21日(日) |
伊東深水 | 「傘美人」 | 昭和24年頃 | ■ |
寺島紫明 | 「春」 | 8月18日(土)〜9月17日(日) |
他
*洋画
作者 | 作品名 | 制作年 |
児島善三郎 | 「外国風景」 | 大正15年 |
石川寅治 | 「三津海岸(伊豆)」 |
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里見勝蔵 | 「イビザ風景」 | 昭和35年頃 |
梅原龍三郎 | 「石龍」 | 昭和38年 |
清水登之 | 「風景」 |
■ |
鈴木信太郎 | 「高原」 |
他
作品のコンディション等により展示期間を変更する場合があります。
財団法人平野美術館 〒430-0942 静岡県浜松市中区元浜町166番地 TEL.053-474-0811
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