■ 平野美術館 収蔵作品紹介■ 

 

 
作品名妖宴(ようえん)
作者栗原幸彦(くりはらゆきひこ)
1951-
制作年1983年
材質・形状紙本着色:額装
寸法縦145.5cm×横97.0cm

 

栗原幸彦は、静岡県浜松市北寺島町に生まれ、1976年多摩美術大学を卒業しました。院展を中心に多数の作品を発表。また、1980年の第2回中日展、1985年の第1回浜松私のイメージ展で、それぞれ大賞を受賞しました。2000年静岡文化奨励賞を受賞。更に2002年には、浜松ゆかりの芸術家として顕彰されました。現在は無所属となり、豊かな自然に囲まれた浜松市滝沢町にアトリエを構え、自ら飼育している野鳥や動物達の愛らしい姿や四季折々の風景をモチーフに描いています。

 

本作には、牡丹の花とそこに集まる粧蛾の姿が描かれています。落ち着いた色調の背景には、うっすらと浮かぶ月の姿が描かれ、牡丹の妖艶な姿と相俟って、幻想的な世界を創りだしています。

 
 
作品名春風(しゅんぷう)
作者栗原幸彦(くりはらゆきひこ)
1951-
制作年1987年
材質・形状紙本着色:額装
寸法縦103.8cm×横103.8cm
 
 
 
作品名晩秋龍潭寺(ばんしゅうりょうたんじ)
作者栗原幸彦(くりはらゆきひこ)
1951-
制作年1988年
材質・形状紙本着色:額装
寸法縦128.5cm×横192.0cm

 

作家は浜松にゆかりが深く、作品の題材にもしばしば地元に根付いたものが選ばれています。本作品に描かれている龍潭寺も浜松市引佐町にある古刹です。龍潭寺は1300年ほど前に建立されたといわれ、井伊家歴代の菩提寺として有名です。1万余坪という広大な敷地には、小堀遠州作の庭園や静岡県指定文化財の建物が6棟あります。

 

本作はその龍潭寺を遠方から眺めるようにして描かれています。広い夜空の下、月明かりに照らし出された龍潭寺が静に佇んでいます。潤いのある淡い色調が画面全体に広がり、澄んだ秋の空気の中、虫の鳴き声までもが聞こえてくるかのようです。

 

 

 

 

 


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