■ 平野美術館 収蔵作品紹介■ 

 

 
作品名鷲(わし)
作者鈴木三朝(すずきさんちょう)
1899-1997
制作年1940年
材質・形状絹本着色:軸装
寸法縦195.5cm×横140.1cm

鈴木三朝は三重県津市に生まれ、20歳の頃上京しました。
池上秀畝、荒井寛方に師事。主に院展に出品し、多数の賞を受賞しました。また、1940年ころ文部省の国宝保存事業として奈良の法隆寺壁画の模写作業に師と共に参加しました。
そんな中、戦時中のため疎開を余儀なくされ浜松市に移住しました。一時帰郷したこともありましたが、1946年から1997年に98歳で亡くなるまでの50余年浜松市に住み、作画活動を行いました。また、市内で個展を開催し、浜松市展の審査員を長年務めるなど浜松の文化振興に貢献しました。
作品は奈良をメインテーマとして描く一方で、静物・花鳥・風景などの作品制作にも意欲的に取り組みました。
本作は、画面いっぱいに鷲が描かれその体の大きさが強調されています。また、微妙な色彩の変化で羽一枚一枚まで繊細に描かれています。

 
 
作品名春宵奈良(しゅんしょうなら)
作者鈴木三朝(すずきさんちょう)
1899-1997
制作年1983年/再興第68回院展
材質・形状紙本着色:額装
寸法縦140.1cm×横195.5cm
    
  

本作は、再興第68回院展に出品された作品です。斑鳩の法隆寺の風景が俯瞰的に捉えられ、桜が咲き誇る春の情景が描かれています。このような法隆寺を題材とした大和の風景画が多く描かれていた背景には、春秋二期10年に渡り法隆寺壁画の模写事業に参加していたことが影響しています。
「10年間を過ごした斑鳩の里は、我が心の故郷であり、大和の風景を描いている時が一番楽しいです。」と作家が語っているように、斑鳩の里の風景は、第二の故郷であった浜松で数多く描かれ続けました。

 
 
作品名斑鳩の春(いかるがのはる)
作者鈴木三朝(すずきさんちょう)
1899-1997
制作年1984年/再興第69回院展
材質・形状紙本着色:額装
寸法縦138.5cm×横192.5cm
 
    

 

 

 

 

 


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