■ 平野美術館 収蔵作品紹介■ 

 

作品名 香久の国(かぐのくに)
作者 田宮話子(たみやわこ)
1964-
制作年 2003年
材質・形状 紙本着色:額装
寸法 縦90.9cm×横72.7cm
 
      

2001年、地元静岡で初めて個展をする際「何か静岡ゆかりのあるものを作品に取り入れたい」という思いから誕生したのが、橘をモチーフに楽園を描いた《香久(具)の国》のシリーズです。

まず静岡の特産物である蜜柑を思いつき、さらに蜜柑の原種である橘に着目しました。そして、橘の取材を重ねるうちに『古事記』に出会いました。『古事記』の中で橘は「時じくの香久の木の実」(「常世の国」(楽園)」に生えている不老不死の果物)として登場しています。作家はそのエピソードをもとに《香具(久)の国》という幻想的な世界を創り出したのです。

日輪、瑞雲、青雲波文、橘、常世の国に佇む女性というモチーフは、ここではより一層輝きを増し、作家の願うユートピアを巧みに表現しています。

 

 

 

 

 


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