■修学旅行 事前学習
ふろしきの由来と使い方の紹介 -終了しました-
修学旅行を前に『京の雅展』を見学
日時/平成14年1月18日
18日、浜松市の八幡中学校二年生約80人が展覧会を見学し伝統的な絵画や工芸の基礎を鑑賞した。生徒らは祝い事の贈答品に掛けられる袱紗や日本画を鑑賞したり、風呂敷でさまざまな包み方を体験した。
(「平成14年1月19日 中日新聞より一部抜粋」)
- 風呂敷は・・・
以前、庶民の生活の中で、一枚の四角い布で何でも包め、いらないときはたたんでしまえる風呂敷は、物を包んで手に持ったり頭にのせて運んだりして長い年月の間使い慣れた道具として日常的に使われていました。
風呂敷で婚礼道具を包んだり、風呂敷に包んで贈り物をしたりあらたまった贈答の時にも使われました。そこには物を大切に扱い生活に繊細な心遣いを屈指する日本人の知恵を示す伝統のある小物品としての価値を見出すことができます。
また限られた布面の中に展開する織師染匠達の技術と日本人の贈り物に対する美的世界をご覧いただけると思います。
- 現代の生活環境は・・・
現在、生活環境は大きく変化し、人々は風呂敷よりも使い捨ての紙袋、ビニール袋を大量消費し、贈答のために過剰包装を多用するなど、すでに風呂敷は人々の生活必需品としての使用が減少してきています。
- 伝統と現代の有効な兼ね合いを・・・
そこで、こうした展示を通して環境への配慮にもつながる使い捨ての紙袋などにはない風呂敷の便利さと機能、美しさを再認識する機会としたいと考えます。美術館のワークショップでは風呂敷でサッカーボールやワインの瓶を包んだり、いろいろな包み方を実習する体験コーナーを設けました。
伝統を現代の中で有効に兼ね合わせることによって、さらに新しい伝統が生まれてくるきっかけとなれば幸いです。Last Updated: August 2, 2002 (写真提供:浜松市立八幡中学校)
|