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特別展

  江戸時代の文人ネットワーク−松平定信から遠州南画の画家たちへ−

   平成27年4月4日(土)〜5月31日(日)

   


 

 

江戸時代中期、中国で教養人の嗜みとして流行した文人画(南宗画)が日本に渡来し、京・大坂といった上方で日本的な文人画(南画)としてもて囃されたのち、江戸に伝わります。その南画を江戸で大成させたのが谷文晁です。文晁は、江戸画壇を代表する画家として知られ、その門下から渡辺崋山らの優れた画家を輩出し、関東を中心に19世紀日本の南画壇に大きな影響を及ぼしました。崋山門下の平井顕斎、福田半香、永村茜山などの画家たちによって形成された遠州南画も、江戸画壇系ネットワークの中に位置づけられます。
 ところで文晁は、老中松平定信に仕えた画家としても知られています。定信は政治家として知られるとともに、古今和漢洋の様々な文化事象に興味を持ち、文化に関わる資料の収集、制作を行いました。また同時代の多くの文化人とも交流しました。その文化人としての定信の活動の一端が、定信の命で全国津々浦々の画家の作品を集めて作られた「楽翁画帖」です。
 今回の展覧会では、「楽翁画帖」に収められる各地の画家の作品を通じて、定信の文化的活動を振り返ります。そして、その影響を受けた文晁一門の絵画作品、とりわけ遠州南画の名作を数多くご紹介することで、定信から始まる江戸時代の文人ネットワーク、その中での遠州南画の意義を再確認いただければ幸甚です。

 

■開催概要

会期
平成27(2015)年4月4日(土)〜5月31日(日)
開館時間
午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで)
休館日

月曜日・5月3日、4日、5日、6日

観覧料

一般800円/中高生300円/小学生200円      

※土日に限り小中学生は無料 
※20名以上の団体客様2割引
※キッズアートプロジェクトしずおか ミュージアムパスポート利用可
※障害者手帳をお持ちの方、および介助者1名まで100円引(その他割引併用不可)

★ 割引券は
こちら

交通

バス利用→JR東海道線・浜松駅より

      JR浜松駅北口を出て、
      遠州鉄道バス乗り場(12番乗り場)から

      [内野台行]乗車[元浜町]下車 (約8分)  

◎車利用→浜松駅よりタクシーで5分  

     東名浜松IC、または浜松西ICから約30分 二俣街道沿い

詳しい交通案内はこちら

主催
公益財団法人平野美術館、中日新聞東海本社
後援
浜松市、牧之原市、テレビ静岡、ケーブル・ウィンディ、K-mix、浜松中日文化センター、      中日ショッパー(順不同敬称略)
監修
松良幸(静岡大学 教授  専攻 日本美術史)
特別協賛

株式会社丸八アセットマネージメント           

お問い合わせ

公益財団法人平野美術館 
〒430-0942 静岡県浜松市中区元浜町166番地 

TEL.053-474-0811

会期中の関連事業

特別講演会
「松平定信と文人ネットワーク」  
※終了しました
4月25日(土)14時ー15時

講 師/松良幸氏(静岡大学 教授  専攻 日本美術史)
定 員/先着30名(中学生以上)
参加費/無料(但し、本展観覧券が必要)

※要予約のため、事前に当館までお電話にてご連絡ください。
 申込受付は4月4日(土)からとなります。

詳細は こちら

●主な展示作品●
 
福田半香「浅絳山水図」天保8年(常葉美術館蔵)
村松以弘「白糸瀑図」江戸時代(掛川市二の丸美術館蔵)静岡県指定文化財
●椿椿山「花卉図」天保15年 (静岡県立美術館蔵)
●平井顕斎「跋陀羅尊者(十六羅漢図の内)」(日照山圓成寺蔵)静岡県指定文化財
●木村蒹葭堂「蘭に霊芝図(『楽翁画帖』の内) 寛政12年                
●蠣崎波響「水芭蕉図(『楽翁画帖』の内)」 寛政12年