平成29年4月8日(土)―6月4日(日)
国土のほとんどを森林が占めている日本では、古くから自然の中に様々な神が宿ると考えられてきたため、それらに対して畏敬の念を強く抱いてきました。人々は自然を信仰の対象として、あるいは生命の源として、さらには地域の象徴として認識し、千変万化するその情景を絵画のモチーフとしてだけでなく、和歌や短歌の中でも取り上げてきました。また、江戸時代になると人気浮世絵師の歌川広重が浮世絵版画で各地の名所を紹介したため、その魅力が一気に庶民へと伝えられました。中でも富士山は日本を代表する名所の一つであり、日本の象徴や信仰の拠点ともされ、多くの人々の心の拠り所となっています。
本展覧会では、世界文化遺産に登録された富士山を中心に、日本各地の名所が描かれた作品約40点をご紹介致します。日本三名瀑の一つともされている那智の滝や浜松市内の名所ともされている龍潭寺や中田島砂丘などの大作もあわせてご紹介致します。
是非この機会に、抒情的に描かれた日本の風景や情景をご覧いただき、日本各地の魅力を再認識していただければ幸いです。
月曜日(月曜日が祝日の場合には開館、翌日休館)5月3日、4日、5日
一般500円/中高生300円/小学生200円
※土日に限り小中学生は無料
※20名以上の団体客様2割引
※キッズアートプロジェクトしずおか ミュージアムパスポート利用可
※障害者手帳をお持ちの方、および介助者1名まで100円引(その他割引併用不可)
★ 割引券はこちら
◎バス利用→JR東海道線・浜松駅より
JR浜松駅北口を出て、
遠州鉄道バス乗り場(12番乗り場)から
◎車利用→浜松駅よりタクシーで5分
東名浜松IC、または浜松西ICから約30分 二俣街道沿い
株式会社丸八アセットマネージメント
公益財団法人平野美術館
〒430-0942 静岡県浜松市中区元浜町166番地
TEL.053-474-0811
●主な展示作品●
○澁澤卿「晨暉秋影」平成23年
○小杉放菴「霊峯霧島」大正末期-昭和前期
○冨田溪仙「石山秋月」昭和10年頃
○松村景文「嵐山春景図」江戸時代後期(個人蔵)
○藤島武二「蔵王雪景」昭和12年(個人蔵)
○平松礼二「寿岳春秋」平成18年頃
○栗原幸彦「黎明不二」平成24年
○歌川広重「六十余州名所図会 遠江 濱名之湖 堀江舘山寺 引佐之細江」嘉永6年(本多コレクション)
○横山大観「霊峰不二」昭和28年(個人蔵)
○木村圭吾「里の春」平成23年
○竹内栖鳳「夏景富嶽」昭和前期