近代日本画は、明治維新以降に油絵が流入されたことを皮切りに始まりました。明治31年(1898)、岡倉天心を指導者に日本美術院が創設され、東洋美術の伝統を精神的な拠り所として、新しい日本画の確立を進めてきました。その中には横山大観や菱田春草、下村観山など天心に指導された俊秀たちが名を連ねており、天心没後の大正3年(1914)の再興日本美術院にも、その精神は継承され、今日まで多くの画家たちを輩出しています。
また、文部省美術展覧会(文展)以来の長い歴史を有する日本美術展覧会(日展)には、竹内栖鳳や川合玉堂、戦後には東山魁夷や高山辰雄などが登場しました。戦後、世界性を持つ日本画を目指して昭和23年(1948)に創画会が設立され、最近では団体展に属さない画家も多く、活発な活動をしています。
今回の展覧会では、監修増の日本画に県内美術館の優品を加え、新しい日本画をつくり出そうと試みた様々な作品を展示致します。この機会、明治・大正・昭和の三代にわたる画家たち珠玉の作品に触れていただき、日本画の魅力を堪能していただければ幸いです。
■開催概要
- 会期
- 平成26(2014)年11月1日(土)〜12月21日(日)
- 開館時間
- 午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで)
- 休館日
月曜日
※月曜祝日の場合は開館、翌日休館
- 観覧料
一般800円/中高生300円/小学生200円
※土日に限り小中学生は無料
※20名以上の団体客様2割引
※キッズアートプロジェクトしずおか ミュージアムパスポート利用可
- 交通
◎バス利用→JR東海道線・浜松駅より
JR浜松駅北口を出て、
[内野台行]乗車[元浜町]下車 (約8分)
遠州鉄道バス乗り場(12番乗り場)から◎車利用→浜松駅よりタクシーで5分
東名浜松IC、または浜松西ICから約30分 二俣街道沿い
- 主催
- 公益財団法人平野美術館、中日新聞東海本社
- 後援
- 浜松市、テレビ静岡、ケーブル・ウィンディ、K-mix、浜松中日文化センター、中日ショッパー (順不同敬称略)
- 監修
- 金原宏行(豊橋市美術博物館館長)
- 特別協賛
株式会社 平野興産
- お問い合わせ
公益財団法人平野美術館
〒430-0942 静岡県浜松市中区元浜町166番地TEL.053-474-0811
- 会期中の関連事業
特別講演会
「こう見ると日本画は面白い」 ※終了しました。
11月16日(日)14時ー15時30分
講 師/金原宏行氏(豊橋市美術博物館館長)
定 員/先着30名(中学生以上)
参加費/無料(但し、本展観覧券が必要)
※要予約のため、事前に当館までお電話にてご連絡ください。
申込受付は11月1日(土)からとなります。
詳細は こちら●主な展示作品●
●橋本雅邦《煙雨帰漁図》明治40年(駿府博物館蔵)
●奥村土牛《古九谷壺》昭和29年
●上村松園《春苑》昭和10年(島田市博物館蔵) ※11/1-11/16の期間のみ展示
●速水御舟《赤城路の巻》大正5年頃(掛川市二の丸美術館蔵)
●横山大観《海暾》昭和前期(掛川市二の丸美術館蔵)
●秋野不矩《帰牛》平成7年(浜松市秋野不矩美術館蔵)